前立腺肥大症と前立腺癌の間には関係はない

前立腺肥大症は、前立腺が肥大することで尿道を圧迫してしまう病気です。
悪化すると排尿障害をおこすこともあります。
前立腺肥大症と前立腺癌のあいだに関係はあるのでしょうか。
肥大症をそのままにしておくと癌へと進行することはあるのでしょうか。

結論からいえば、前立腺肥大症と前立腺癌の間には関係はありません。
病気があらわれるのが同じ前立腺という場所であることだけです。
前立腺肥大症は前立腺の内腺に良性の腫瘍ができるもので、癌のように周辺組織に転移するということはありません。
ただ2つの病気が同時に起こる場合もあるため、安心はできません。

前立腺がんは高齢者に多い病気ですが、これまでは欧米人に多く発症例が見られました。
そのため日本人のあいだで増えてきたのは高脂肪、高たんぱくの欧米型の食生活に変化してきたことではないかともいわれていますが、実際にはっきりとした関係はわかっていません。

前立腺癌は初期には自覚症状があらわれにくいです。
そして自覚症状があらわれたときには、すでに癌が進行していたというケースが多いものです。
そのため自覚症状がなくても定期的な検査を受けることが必要です。
簡単な血液検査で早期発見が可能な病気です。

一方、前立腺肥大症の場合、症状が軽度であれば特に治療する必要はありません。
排尿に支障がなければ問題はないと考えてかまいません。
治療を必要とする場合、薬物による治療と手術による治療があります。
薬物治療では、前立腺平滑筋を弛緩させることで排尿困難を解消するものと、男性ホルモンを抑制することで前立腺の肥大を抑える方法があります。
手術では前立腺を摘出する方法やレーザーをつかって肥大化した前立腺を蒸散させる方法があります。